「第47回日本比較内分泌学会大会及びシンポジウム」を九州大学西新プラザで開催します。つきましては、大会の概要、シンポジウムの概要、若手研究者最優秀発表賞及び学生優秀ポスター発表賞についてお知らせします。
【日程・会場】
日程:2023年11月17日(金)~11月19日(日)
会場:九州大学西新プラザ(http://nishijinplaza.kyushu-u.ac.jp/)(最寄り駅は福岡市営地下鉄 西新駅(7番出口より徒歩約10分))となります)
【宿泊】
大会実行委員会では宿泊の斡旋をしません。各自でご手配ください。
【プログラム】
11月17日(金)
11:00〜14:00 役員会
14:10〜14:20 開会式
14:20〜15:20 若手口頭発表セッション
(15:20〜15:30 休憩)
15:30〜16:30 若手口頭発表セッション
16:45〜18:45 若手交流企画シンポジウム
11月18日(土)
09:00〜10:00 大会実行委員会主催シンポジウム(前半)
10:10〜11:10 フラッシュトーク(学生のみ:学生はポスター賞対象となります)
11:20〜12:10 総会
12:10〜13:10 昼休み
13:10~14:10 ダイバーシティー&インクルージョンセミナー
14:20〜15:20 大会実行委員会主催シンポジウム(後半)
15:30〜18:00 ポスター発表
19:00~21:00 懇親会
11月19日(日)
09:00~11:00 学術企画委員会主催シンポジウム
11:10~11:30 若手口頭発表賞とポスター賞の授賞式
11:30~13:00 学会賞受賞式+学会賞受賞者講演
13:00~13:15 閉会式
【若手交流企画シンポジウム】11月17日(金)16:45〜18:45
テーマ:「ポストコロナ時代に研究者としてニューノーマルを切り拓く」
オーガナイザー:池上太郎(琉球大学)、鹿野健史朗(大分大学)、前嶋翔(近畿大学)
趣旨:ここ数年の世界規模な閉塞状態は研究活動や学会活動、留学の機会に影響し、一方でデジタルツールの活用などの変化をもたらしてきた。また、働き方改革や世界規模の開発目標(SDGs)によっても研究者の在り方が見直され、研究者にとって転換期を迎えている。このような状況に対応すべく、本シンポジウムでは、改めて研究者同士の密な交流を経て研究者としてどうあるべきか、何ができるのか、何を目指すのかを今一度見つめ直したい。また、若手研究者に向けてご自身の研究を紹介していただくと共に、研究に対する思いや若手へのsuggestionなどもお話しいただく。
演者
岡香織(熊本大学大学院生命科学研究部 老化・健康長寿学講座)
「老化・がん化耐性齧歯類ハダカデバネズミ〜不思議な動物をモデル動物に」
戸田知得(熊本大学大学院生命科学研究部 中枢性代謝制御学講座)
「視床下部によるグルコースセンシング機構/ある研究者の生き残り戦略」
宮西弘(宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科)
「出口を見据えた基礎研究の展開 ー新時代はこの未来だー」
【大会実行委員会主催シンポジウム】11月18日(土)09:00〜10:00 (前半)、14:20〜15:20(後半)
テーマ:「内分泌が駆動する生命現象を多元的に俯瞰する」
オーガナイザー:豊田賢治(金沢大学)、荻野由紀子(九州大学)
趣旨:内分泌機能の変化は生物の形態形成というミクロなスケールから加齢や繁殖、そして疾患発症とマクロスケールな生命現象にまで及んでいる。本シンポジウムでは内分泌が駆動する生命現象を多元的に俯瞰することに焦点を当て、4名の先生にご講演いただくこととした。アフリカツメガエルを用いた環境要因が形態形成に与える影響の解析や、超速成長・超速老化を示す小型魚類を用いた新しい老化研究、海産無脊椎動物の繁殖研究、そしてマウスを用いた感覚(痒み)を調節する神経基盤の研究まで幅広い現象を揃えた。本シンポジウムを通して、生物が生涯をかけて遭遇する様々な生命現象の根底に内分泌制御があることを再認識し、各分野の最新の知見に触れて活発な議論の場となることを願っている。
演者
吉国 通庸(九州大学大学院農学研究院 資源生物科学部門アクアフィールド科学講座)
「リラキシンは棘皮動物に共通する生殖ホルモンか?」
進藤 麻子(熊本大学発生医学研究所 器官構築部門 形態制御分野)
「環境に応答する器官形態形成と細胞集団運動」
高浪 景子(奈良女子大学 研究院生活環境科学系 生活健康学領域)
「かゆみの伝達を修飾する内分泌機構」
石谷 太(大阪大学微生物病研究所 生体統御分野)
「種間・系統間比較オミクスを駆使した抗老化代謝物・抗老化ホルモンの探索・同定」
【ダイバーシティー&インクルージョンセミナー】11月18日(土)13:10~14:10
テーマ:「男女共同参画の理想と現実とできること」
オーガナイザー:ダイバーシティー&インクルージョン委員会
岡田令子(静岡大学)、清水宗敬(北海道大学)、松田学(近畿大学)、水口智江可(名古屋大学)
趣旨:「男女共同参画」という言葉を知らない人はいないでしょうが、大学等における研究活動において具体的に何が問題となっているのか知っていますか?このセミナーでは、まず2021年に実施された男女共同参画学協会連絡会の第5回大規模アンケートから明らかになった問題や課題について説明していただきます。次に、問題解決に向けた取り組みの例として、「名古屋大学方式」の女性研究者採用加速・育成プログラムをご紹介いただきます。男女共同参画で掲げられている理想に対する現実を把握し、そこからできることを改めて考え、それぞれの立場で行動するためのきっかけとなれば幸いです。
演者
須藤雄気(岡山大学学術研究院医歯薬学域教授・男女共同参画学協会連絡会20期副委員長)
「男女共同参画学協会連絡会 第5回大規模アンケートの結果説明」
束村博子(名古屋大学副総長[多様性・男女共同参画担当]・大学院生命農学研究科教授)
「大学の活性化戦略としてのジェンダー平等と名古屋大学の取組」
【学術企画委員会主催シンポジウム】11月19日(日)09:00~11:00
テーマ:「性決定機構の比較動物学」
オーガナイザー:森山隆太郎 (近畿大学)、吉田彩舟 (東京慈恵会医科大学)、上野山賀久 (名古屋大学)
趣旨:性決定の仕組みは、生物種により大きく異なる。哺乳類、鳥類では性染色体の組み合わせで性が決定するのに対し、魚類、両生類、爬虫類では温度など環境因子による性決定機構が存在する。また、性ホルモンを持たない昆虫は脊椎動物とは異なる性決定機構を有する。これら様々な性決定のしくみは、どのような進化を経て成立しているのでしょうか。本シンポジウムでは、4人の先生方にご登壇いただき、哺乳類、両生類、魚類、昆虫における性決定および性差構築のメカニズムについてご講演いただきます。会員の皆様と一緒に、性決定および性差構築メカニズムの多様性と共通原理を俯瞰し、その知見の応用に関する議論の場にしたいと思います。
演者
諸橋 憲一郎 (久留米大学医学部)
「哺乳類の性-Ad4BPの役割」
伊藤 道彦 (北里大学理学部)
「両生類の性決定メカニズム」
荻野 由紀子 (九州大学大学院農学研究院)
「魚類の多彩な二次性徴形質の獲得進化の分子基盤」
鈴木 雅京 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)
「昆虫の性は細胞自律的に決まるのか?」
【若手口頭発表】11月17日(金)14:20〜16:30
本大会では、若手口頭発表セッションを設けます。2023年度末日の年齢が35歳以下であることが発表者の要件です。1人当たり20分間(質疑応答込)、6人分枠を確保しています。発表希望者が6名を超えた場合には、選考委員会により選考を行います。選考から漏れた方には、ポスター発表に回っていただきます。
【若手研究者優秀発表賞】
若手口頭発表セッションを11月17日(金)14:20〜16:30に6名の枠で設けました。若手研究者最優秀発表賞の審査対象(原則として、2023年度末日の年齢が35歳以下の会員を対象)となります。
● 持ち時間は1人20分(15分の発表+5分の質疑応答)を予定しています。
● 応募者は発表要旨提出時に申請書(学会書式)を大会事務局に提出していただきます。申請書には発表題目、発表者、所属、研究背景と研究成果、研究成果のインパクトと意義を記載下さい。申請書に図表を含めても構いません。
● 過去に一度本学会の若手研究者最優秀発表賞について受賞経験がある方も、前回と異なる研究・大幅な更新があれば応募可能です。ただし、前回受賞時の要旨及び申請書も併せてご提出下さい。
【ポスター発表】11月18日(土)10:10〜11:10 ポスターフラッシュトーク(学生のみ)
11月18日(土)15:30〜18:00 ポスター発表
● ポスターフラッシュトーク(学生のみ)を2日目(11月18日(土)10:10〜11:10)に予定しております。一人当たり1〜2分を予定しています。詳しくはエントリー数を確認後決定いたします。
● A0サイズのポスターを縦に掲示できるポスターパネル(横86 cm・縦176cm)を用意します。
● 大会2日目(11月18日(土))の昼休み(12:10〜13:10)までにポスターパネルにあらかじめ貼られている発表番号をご確認の上、ポスターを掲示してください。 押しピンはこちらで用意します。
● 大会3日目終了までにポスターを撤去してください。撤去されずに残っているポスターは、大会実行委員会で処分いたします。
【学生優秀ポスター発表賞】
本大会では、若手研究者優秀発表賞に加え、学生優秀ポスター発表賞を設けます。ポスター発表を行う学生が選考対象となります。
● 過去の本学会のポスター賞や口頭発表賞受賞との重複制限を設けていません。ただし、過去に受賞歴がある方はその際の要旨(ポスターもしくは口頭発表)も併せてご提出下さい。
【演題登録】
演題登録は2023年8月中旬に開始し、 9月15日(金)に締め切り予定です。所定の様式を学会ホームページからダウンロードし、クラウドストレージにアップロードしていただきます。
【参加登録・各種支払い】
以下のサイトより、参加登録及び参加費等支払いをお願いいたします(クレジットカード払い)。クレジットカード以外の支払いをご希望の方は事務局までご連絡ください。
8月初め頃から参加登録を開始する予定です。
https://sites.google.com/view/jsce2023
【大会参加費】
2023年9月15日(金)までの支払い
一般会員6,000円、学生会員(発表あり)3,000円、学生会員(発表なし)1,000円、一般非会員7,000円、学生非会員4,000円
2023年9月16日(土)以降の支払い
一般会員7,000円、学生会員(発表なし)2,000円、一般非会員8,000円、学生非会員5,000円
【懇親会費】11月18日(土)19:00~21:00(18:30からWelcome drinkサービス開始)
天神大名イタリアンバル ONE DROP(貸し切り)にて、懇親会を開催します(最寄り駅は福岡市営地下鉄 空港線 赤坂駅(4番あるいは5番出口より徒歩約5分))となります。
ポスター発表終了後、西新プラザから懇親会場最寄りまで、バスによる送迎(無料)も予定しています。
https://fbnf100.gorp.jp/
2023年9月15日(金)までの支払い
一般6,000円、学生3,000円
2023年9月16日(土)以降の支払い
一般7,000円、学生4,000円
【託児所】
西新プラザ3F和室にて、株式会社テノ.サポートが託児室を開設します。利用を希望される方もしくは利用する可能性のある方は、9月15日までに大会事務局(jsce2023@gmail.com)までご連絡ください。詳細については、希望者に個別にお伝えします。
【大会長】
荻野由紀子(九州大学大学院農学研究院)
【問い合わせ先】
大会事務局
豊田賢治(金沢大学環日本海域環境研究センター臨海実験施設)
鹿野健史朗(大分大学医学部)
メール:jsce2023@gmail.com